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Dell Canvas ちょこっとレビュー (Adobe Illustrator編)

20170928.png

 どういう操作かというと、描画したオブジェクトを選択しようとしてペンで画面をタップする。これだけ。
 言葉よりも動画を見てもらった方が一目瞭然だと思いますので、描き心地の確認ついでに下記のYouTubeを参照して下さい。

 タップした瞬間に操作を受け付けなくなるため、複数選択やオブジェクトの移動などがペンでは一切行えなくなります。フリーズからの復帰を待てば選択状態は残りますから、そこでキーボードやマウスを使えば移動は可能。あと複数選択についてはタップ操作が駄目なだけなので、画面上をドラッグしての領域選択を使うようにすれば回避できます。
 けれども、正直それでは仕事になりません。

 なんとかこの現象を防ぐ方法はないかなと色々設定を変えてみたところ、コントロールパネル内にある「ペンとタッチ」の設定から、フリック操作のオンオフを切り替えることで先の現象が出なくなることがわかりました。ちなみに普段はフリック操作をオフに設定してあるので、先の現象はその状態で出るということになります。これをオンにしてやれば前述の現象は一切発生しません。

 しかしフリック操作をオフにしてあるのもそれなりに理由があってですね...。
 フリック操作というのは、スマホなんかに使われているものと同じ画面ジェスチャー機能です。特定の指の動作を何らかの機能に割り当てて使うというやつですね。わかりやすいところではブラウザの進む戻るとかでしょうか。それのペン版です。

 これがオンになっていると、ペンの動きに対して「それはフリック操作か?」という判定が入ることになります。これによって描き出し位置の動作が判定動作に食われて描画してもらえなかったり、ストローク自体を「フリック操作だ」と認識されて描画対象にしてもらえなかったりする。
 というわけで、先のCPU暴走状態は起きないんですけど、下の動画のようなことになってしまいます。

 はじめに縦線を描いているところは、すべて同じマス目の横線にあわせて描き出しているんですが、描画開始の位置がまったく揃っていないことがわかります。その後の文字を書いているところも、わかり辛いですが所々書き出し部数秒分が破棄されており、狙い通りの線が引けてません。

 でも、そもそもCS6なんていう古いバージョンを使っているのが悪いんだ、最新のIllustrator CC2017であれば、ちゃんと動作確認もなされているはずで、こんな問題出ないに違いない...と思いますよね。
 その最新版で使ってみた動画がこちら。これはこれで別種の問題が出るんですよね...。

 見ての通り、ちょいちょいストロークが無視されてます。これはCC2014、CC2015.3とすべて同様の動きでした。

 ちなみに最初に述べたフリーズ現象については、Illustrator CS5で試してみてもやっぱり同じ現象で、バージョン固有の問題ではなく、どうもシリーズごとの描画系処理と根本的に相性があってない様子です(CS5~6とCCシリーズは描画系の処理が刷新されて別物になってる)。

 自分の仕事は8割方がIllustratorを使用するので、これでは作業ができません。

 こりゃまずいぞということで、フリックの設定の他にも、波紋を表示のオンオフ、サイドボタンを浮かした状態でのクリック設定オンオフ、長押しを右クリックとみなすかのオンオフ、ペンを変えてみての確認、Illustratorの設定を全削除の上で確認、新しくユーザーをシステムに追加してそれで確認...などなど。

 最終的にはあまってるパソコンをひっぱり出してきて、Windows10の新規インストールを行いCreatorsUpdateも適用、そこにキーボードとマウスとDell Canvasだけを繋げた状態でIllustrator CC 2017とCS6をインストール、その上で動作確認を行いました。
 でもやっぱり同じ。現象に変化は見られません。
 ついでにワコムのサイトでFeel IT Technology用のドライバをダウンロードしてきてDell提供のものと入れ替えてみましたが、それもやっぱり効果はありませんでした。Dell配布の方が末尾のバージョン番号が1個上だったので、もともとそっちが最新なんだろうと思います。

デル株式会社

 一応テクニカルサポートにも問い合わせてみましたが、「Adobe Illustratorにも対応しているはず」という以上に有用な情報は得られず。これで、自分の中では気持ちにひと区切りつきました。ここまで試して駄目ならもういいかな...と。

 この現象がうちにある個体限定で起きてるのでもない限り、Adobe Illustratorというメジャーなソフトのことでもあるし、恐らくは遠くないうちにドライバの改修が入ってCCシリーズについては問題が解消されるのではないかと思います。

 ただ、それがいつかはわからない。
 その状態で抱え込み続けるには、ちょっとサイズもお値段も仕事への影響も大きすぎるかなあ。

 Illustratorのことさえなければ使い心地の良い製品だったので、この結果はかなり残念です。多分あと数日のうちに、返品処理を行うことになると思います。

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コメント (2)

匿名:

書かれている以上に色々諸々お試しになったと思いますし、そもそもこの製品の仕様や設定など何も分からないので、「そんなもん試したっつーの」と言われる事を覚悟の上で・・・。

フリック機能オンでの症状(動作処理での判定食い)についてです。
・フリック操作に対しての機能割り当てはユーザーでカスタム可能だと思いますが、それらを全てオフ(割り当てなし)には出来ませんか?
・重複設定可能であれば、全てのフリック動作の機能を統一しても症状に差異はありませんか?
・統一する機能を変更しても差異は発生しませんか?

あくまで全く別種のデバイス、全く別会社のソフトでの事例ですが、似たような「特定動作に伴う処理による判定食い」にぶち当たり、色々試した結果、上記のような設定でほぼ完全に解消した経験があります。

おそらくですが、私の場合は上記の設定により判定処理自体が軽くなり、ユーザー操作を拾う/捨てるの閾値を越えられたのだと思いますが・・・どうでしょうかね。

何というか、この手のアレはこう・・・処理のコードちょろっと弄れたら一発だろうな感が悔しいですね。

もう箱につめてしまった後でして(^-^;

細かいネガ要素は他にもあったりするので、不安定なところを無理矢理にでも使えるようにして…というところまでこれにしがみつこうという気は起きないんですよね。駄目なら返品してねが可能なメーカーなので、それを利用させてもらう方が素直かなと。

せっかくのアドバイスを生かせずに申し訳ありません。

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2017年9月28日 09:00に投稿されたエントリーのページです。

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