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とあるブロガー忘年会の絵日記レポを見て、「自衛って必要だな」と背スジが凍った話

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 12月も半ばとなり、世は忘年会シーズン。社内社外を問わず、様々なつながりの人たちが、飲んで騒いでして楽しく1年を締めくくろうとする時期です。

 そうした忘年会のひとつとして、とあるブログサービスのオフィシャルな忘年会があったらしく、たまたまその参加者レポートを昨日目にしました。絵日記系の方が多く集まっていたようで、その界隈が「レポアップしましたー」とSNSに上げるひとつが自分のアンテナにひっかかったのです。

 途中まで読み進めて、目を疑いました。
 「これだけ名刺交換しました」と、その日に出会ったであろう皆さんの名刺を綺麗に並べて撮った写真が、大きく掲載されているのです。
 モザイク加工なんて一切なし。その状態でもよーく見れば住所電話番号が推測できる画質で、しかもクリックすればさらにこれが拡大表示されて、すべての情報が鮮明に確認できるというオマケつき。

 ブログ主のプロフィールを見ると、「イラストの仕事をしている」という旨の記述がありました。であれば、恐らくはイラストレーターという枠で知り合うことになる人なんでしょう。もし自分が居合わせる機会があったとしたら、間違いなく名刺交換をしたであろうことは容易に想像できます。
 写真の中には以前ご挨拶させていただいたイラストレーターさんも含まれており、ひょっとしたらあれが自分の名刺であったのかもしれない...と、思わず背スジがぞっとしました。以前は名刺を仕事用とそれ以外とで使い分けていたのですが、仕事場を自宅から切り分けて以来「あまり心配することもないか」と油断しているので、今では使い分け自体しなくなっています。そもそも使い分けしていたとしても「同業です」と言われれば恐らくは仕事用の方を渡すことでしょう。どちらにしても被害は避けられません。

 「こんなことを悪意なくする人が世の中にはいるのか...」

 思わずツイッターでつぶやいたところ、同じような被害にあった人や、「名刺は配るものだから公開しても問題なし」という考え方をする人が一定数いることを教えてもらい、さらに背スジがぞっとしたりしました。どうやら自分がこれまで痛い目を見てこなかったのは、ただ単に運が良かっただけのようです。

 さらに個人的に怖いと感じたのはこの後の顛末でした。

 件のブログサイトはその後指摘を受けて記事を取り下げ、謝罪文を出したのですが、その内容がどうも...どうも自分の感覚とは相容れないものを感じる内容なのです。ひっかかった箇所の要旨は次のような感じ。

 「見落としによる不備があったから、記事は一旦取り下げる」
 「連絡先が画像を拡大すると見えてしまう状態だったことに気付かなかった」

 要するにこの方は、はっきりと内容を視認できる拡大画像がなければ、問題だとは思っていないことが透けて見えます。自分の感覚では、うっすらとしか見えなかったとしても何らかの推測がたつ以上はアウトです。画像加工でなんとでも情報が掘り出せますし、あやふやでも郵便番号住所電話番号が揃えば、お互いに情報を補完しあうことで、かなり確度の高い情報が作り出せます。
 でも、この方の文面を見る限り、自分の感覚は「細かいことを言う人だ」呼ばわりされる可能性を排除できません。
 そして、今回のこれはアウトと見なす人でも、そのレベルの画質でさえあればOKとしてしまう人を足せば、「やらかしかねない人の総数」は確実に増えます。さらに言えば、「メルアド」までなら見えて良しとか、勝手な判断を下す人もいる気がします(仕事用のメルアドが外部に漏れてスパムだらけにされるのって、かなり痛手だったりする)。それも足したとしたら...?

 どうやら本当に、自分はただ運が良かっただけだ。そう思わずにはいられません。
 自分的には「個人で活動するイラストレーター」という属性の人に、このような感覚の人が混じっているのがかなりショッキングでした。

 恐らくは近々SNSのアドレスだけを記載した名刺を新しく作って、今後は明らかに郵便物のやり取りを行うであろう、出版社をはじめとする取引先以外にはそちらを配ることに切り替えていくと思います。イラストレーターさんや漫画家さんと名刺のやり取りをすると、ユニークな年賀状が届いたりしてそれが楽しみではあったんですけど...うーん、かなり残念。

 「あまり人によってこちらの対応を変えたくない」
 名刺の使い分けをしなくなっていった理由のひとつには、そのような思いもありました。でも、それはどうも綺麗事でしかないようです。ついおろそかにしていた「自衛」という二文字を、あらためて考え直す契機になる一件でした。

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コメント (24)

ただのSE:

名刺が個人情報って認識がない人が多いですよね

その個人情報は自分の意思で渡してるわけでご自由にお取りくださいと不特定多数に配ってるわけでもHPに公開してるわけでもないので、配るものだから公開しても問題ないという人は考えが浅すぎますね


見えなければ問題なかったと言っちゃうのもあれですし、わざわざ他人の名刺をアップしてドヤってるような人じゃ何言っても無駄でしょうけど・・・

そうなんですよね、わざわざ名刺を写真に撮ってアップする行為がそもそも違和感なんですよね。書き出すとキリがなくなるから省きましたけど。

シェンムーIIIを待つ者:

なんだか怖いですね。
名刺って自分に渡してくれたもので
誰かに見せるものではないと思います。

飛んできました:

名刺にはオフィシャルな情報しか載せないので公開されてもいいのかなと思う人もいるのかもしれない。
悪用するのは悪用する側が悪いんだし。
自分は絶対に公開なんてしないけど。

通りすがりのイラストレーター:

この方、このあとブログ閉鎖したようですよ

明らかに過失あるし、アホだなと思うし閉鎖しても足りないほどのことだと思いますが
自分が被害を受けたわけじゃないのに話題になるからといってあらためてブログ記事にして吊るし上げなくても……

>どうも自分の感覚とは相容れないものを感じる内容なのです

あなたこそフリーランスとして人の過失を再現した上でこのような意見を述べるなんてすごい性格してるなと思いました

イラストレーターもイメージが大事だし、繋がりも狭いし、あなたとは仕事ですれ違いたくないですね
感覚が合わないので

匿名:

通りすがりのイラストレーターさん

あれ?ご本人かな?

来訪者A:

被害を受ける前に、自衛しましょうねという話をしてるのに
被害受けてから騒げばいいじゃないかと仰るのもピントずれてると思いますけどね。
こういうことを悪気なくする方がいるから注意しましょうねというお話、自分は聞いてためになったし
感性が違う方もいるんだなと勉強になりましたけど

ま、自分がやられてから騒げばいいという感性の方もいるというのがまた勉強になったと言えば…そうかな(笑)
ホント、仕事でも日常でもすれ違いたくないですね、お互いに

言ってることはわかるけど:

言いたいことも言ってることもわかりますし、納得できますし、その通りなんですが、わざわざ当事者が晒してしまい削除した画像をそのままのイメージでイラストにするのはどうなんでしょうか…。
私も問題の画像は見ていますが、画像に載ってた名刺のデザインそのまま簡略化して描かれてますよね。
削除された後もこうして記事にする為にわざわざ画像を探して、まじまじと見たのですか?
名刺を晒された側の方々は完全に被害者なのに…。
こういった事実があったことは今後同じような事態を起こさないように記事にされることは賛成できますが、このイラストも炎上に乗っかった感まで感じられ、あまりに配慮ないのではと感じました。

無神経な記事だと思います:

ネット上にアップされた画像はどんどんコピーされて完全に削除することは不可能です。名刺を晒されてしまった方にとってはいつ悪意のある人から嫌がらせ等があってもおかしくないと、ビクビクされていると思います。
そんな中で、わざわざ名刺のデザインを再現してまでイラストを載せる意図は何ですか?
自分の感性に合わない人がいると伝えたいだけなら、被害に遭われた方への配慮を怠るべきではないと思います。

to シェンムーIIIを待つ者さん

自分もそう思っていたんですけど、今回のこれをきっかけに、そこは様々な認識があると知って勉強になりました。

to 飛んできましたさん

そう思う方もいらっしゃるみたいですねー。それも含めてびっくりしたというか、勉強になりました。

to 通りすがりのイラストレーターさん

「自衛の必要性」を書くことが主題であり、それだからこそ加害側も被害側もいっさい固有名詞などをあげておりませんが、それでも吊し上げだと取られたりするんですね。

私の方では通りすがりのイラストレーターさんが誰かはわかりませんので、仕事ですれ違いそうになったら避けていただけますと幸いです(^-^;

to 来訪者Aさん

代弁ありがとうございます。

to 言ってることはわかるけどさん、無神経な記事だと思いますさん

わざわざ画像を探してとおっしゃいますが、私がこの記事を書いたのは一昨日の話で、それを予約投稿にして翌朝9時に公開したものです。

記事を書いた時点で画像は公開状態にありました。

次に画像を簡略化しながらも事実にそった形で描く必要性ですが、そうしなかった場合に
「ここまで酷くなかった、受けを狙って大袈裟に描いてる」
「実際の写真とぜんぜん違う、受けを狙って見てもいないまま描いてるんじゃないか」
など、色んなことを言ってくる人が想像できるからです。

上の「わざわざ探して」もそうですし、「話題になるからと」「炎上に乗っかった感」など、その方の想像を事実のように仮定して言われることへ対処するには、こちらは極力嘘のない内容で発信するしか術がありません。

そのため、事実から大きくは外れない程度のぼかし方で表現しています。
それを悪趣味と言われれば、見解の相違と答えるしかありません。

言ってることはわかるけど:

お早いご回答ありがとうございます。
やはり見解の相違というものはあるかと思います。
が、「絵で表現してブログとして記事を書く」という以上、そういったものも踏まえて考えて表現すべきではないのかなと思っています。

また、「その方の想像を事実のように…」と仰いますが、ご自身のこの記事内では問題を起こした方の文面から「この人はこういう認識だったのだろう」と、あなたご自身の想像を事実のように仮定して発言されていますよね。
同じことだと思うのですが、如何でしょうか。

私自身は問題を起こした方に対してではなく、被害に遭った方に対して配慮が足りないのでは…と申しております。
ご自分の表現に対して予防線を張るのではなく、実際に嫌な目に遭われた方に対して配慮すべきなのではないでしょうか。
実際に問題の画像を絵で表現する必要性もありませんよね。
問題提起をするにしても、もう少し違ったアプローチがあったのではと思います。

to 言ってることはわかるけどさん

ご指摘のように、想像を事実のように仮定している点は私も同じです。私はその仮定をもとに自分が選択できる自衛手段を探っています。言ってることはわかるけどさんは、その仮定をもとに私へ対応を求めています。その点が大きく異なります。

うーん、以降も細かく返事を書いておりましたが、すべて
「○○なはず」「だからアナタはこうしなければならない」
という話ばかりなので、すべて消してしまいました。
総括すると「見解の相違」と返すほかありません。申し訳ありません。

K:

製造業の人間なので、ブロガーさんやイラストレーターさん界隈の感覚は知りませんが、名刺の中には大手企業さんも有り、管理に神経使います。

また安易な名刺交換により、後日に無関係な営業電話や宣伝メールが来るトラブルとかもあります。
中には新入社員を街に立たせて、強引に名刺交換させまくる企業の事例もあるそうです。

イラストまで作って晒し上げじゃないか?って有りますけど。
後日、画像検索でこの画像を見たら記事内容が一発で分かるので、ありがたいって思いました。

匿名:

to 通りすがりのイラストレーターさん
そう思うなら自分の仕事先にそう言ってこい
あとなんで名前を隠すんだ?
自分の名前を出さなければすれ違う可能性が多分に出てくるぞ

ななしー:

年齢に関わらずツイッターやブログとかやる前にネットリテラシーの勉強して欲しい

匿名:

飛んできましたニキ顔真っ赤やんけ^^

名刺をトロフィーか何かと勘違いしてるアホがブログなんかやっちゃダメ、はっきしわかんだね

とある会社人:

ネットリテラシー以前に個人情報保護法違反。
正しい知識は大切だ。

会社なら社員がやらかさないよう必要な法律やセキュリティについて教育するもんだけど、イラストレーターみたいな個人事業主が多そうな仕事だと自分で学習しないとこうなるんだろうな。デザイン会社とかに所属してれば別だろうけど。社会人なら仕事で得た情報の取扱も注意するもんだけど、個人だとストッパーもないし。

あと画像うんぬんて、レイアウトだけで本人なり所属なりが特定できるほどの情報もないのに、そんなに噛み付くことかなー。ああ顔写真いりのタイプなのねーとしか判らんのに。

何故このブログ主に文句を言うのか:

逆張りがカッコいいとでも思ってるのかな?
この記事のご意見が割と一般的な感覚だぞ

匿名:

「貴方と仕事をしたいから情報を渡します。何かあればよろしくお願いします。」
ってのが名刺の役割だと思うんですけどね。
これだけ貰いましたと自己顕示欲丸出しで公開してる事もなんだかなぁと思いました。

匿名:

どうみても「これだけの人数と交流しちゃった私コミュ力パネェでしょ~?」のウェーイ系ですね
こんなアホなノリでほぼ永久に記録に残るネットに個人情報ばらまかれたくないです
今回の記事を見て、このウェーイさんと同じく
ノリだけでやらかす自覚なき人達に「あ、そういうパターンもあるんだー」
程度でもいいので気づいてもらえるといいですね

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2017年12月14日 09:00に投稿されたエントリーのページです。

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