
「いつかは行きたいキャンプツーリング」とか思いながらも、全然行ったことがなかったもので、まずはお試しとばかりに近場でキャンプをしてみることに。
当初予定では亀山湖という湖のほとりでテントを張って、釣り上げたブラックバスをバターとにんにくで炒めて食べるはずでした。が。
「その日は係員いないから、来られちゃうと困るんだよね~」という実にアバウトな公営ならではの理由によって亀山湖のキャンプ場はNGとなり、ならばと「最終的には千葉県内の行きつけキャンプ場にしてしまおう」と目論んでいた大房岬自然公園キャンプ場に目的地を変更。考え事ついでに平日の2日間を使って1泊2日のソロキャンプデビューを果たしてまいりました。
良かったです、大房岬。係員の人もおおらかで親切で、設備も一通りそろっていて、磯遊びする場所にも困らない。園内の通路をカニがテクテク横切ってたり、芝生のど真ん中でトンビがくつろいでたり、夜中にアナグマの襲来にあったりと、実にのどか。
ただ、海の家的なシャワーといかにも公営公園内にある和式トイレという設備で虫も多いので、家族連れてくるのはちょっと難かなぁとも思ったり。ここは1人で楽しむ安キャンプ場ということでいいや。
本題のキャンプはというと、出発日の朝に「ひと仕事片付けてから」としたら時間がなくなっちゃって高速で行くハメになって、それがすべてをあらわしてたというか、なんかバタバタしてる間に終わった感じ。ソロ用のテントも初使用だったし、まともに釣りをするのもひさしぶりだったから、いろいろ道具になれてなくて時間食っちゃったしねぇ。
とはいえ、しっかり2日連続で釣りはできました。1日目の釣果は食用に適さなかったのでインスタントカレーが夕食になっちゃいましたが、2日目の朝はそこそこサイズのベラ(らしき物体)が釣れたので、「現地で食材調達して遊ぶ」という目的は達成。焼き魚と焼きオニギリで朝ご飯。ひさしぶりに魚さばいたから、腹のかっさばき方(というか内臓の取り出し方)忘れてて苦労しましたが、おいしかったです。
今回、エサの購入と保管の手間をはぶこうと、サンドワームなるゴム人形的な疑似餌を生エサ代わりに使いました。本当に生エサ同様に釣れるのが驚きというか、これは実に助かるアイテムですな。
と、そんなこんなの初ソロキャンプ。キャンプ中は、「1人だとつまんないな」と思うことが多かったんですが、帰ってきてから振り返るとやたら楽しくてクセになりそうなあたりがなんとも不思議な感じ。思うに「バイクで」ってあたりが一役買ってるような気もします。なんか旅の仲間って感じが強くなって愛着が増すんですよね。
あと、自分がいかに「ランタンと焚き火」を愛してるかもわかっちゃった。
バイクだとランタン積んで出かけるのは厳しいけど、焚き火の方はなんとかしたいなあ。小型の遊べる焚火台でも買うかな。

今回バイクでふらふらするにあたり、出先でルートに不安を覚えた時に活躍したのがケータイで見るGoogleMapでした。
ただ、道を確認する用途にはいいんだけど、やっぱりバイク専用ナビを使うのとは、まるで用途が別物だなぁと感じることも多々。
まず画面が陽光に照らされて見づらい。手をかざせばまぁなんとか視認できるレベルにはなるものの、これからさらに日差しが強くなっていくことを考えると、ちょっとキビシイんでないかいと思わなくもない。
あともう一点が、「別に道案内が欲しくて地図を見るわけじゃない…というケースが多い」こと。
ようするに、ふらふらっと出てったんだったら、行った先でもふらふらっとしたいわけですよ。で、なんの手がかりもなしにふらふらするのもいいんだけど、CB1300SFでそれをやるには自分の技量があまりに足りてないもんだから、極力空振りは減らしたい。
そんな時に「あ、道一本向こう側は海なんだ」とか、そーいう情報をサクッと得たいんですよね。それには「いちいちケータイを取り出してGoogleMapアプリ起ち上げて…」は違うかなぁと。
その点、ハンドルポストに取付けて常時確認可能なナビくんは、やはり優れているなと思う次第なのでありますです。
とはいえ。
これも善し悪しで、「おお、こんなとこがこんなとこにつながってるとは!!」「おお、こっからいきなり海に出ちゃうだなんて!!」という偶然のオドロキは得られなくなっちゃうんですよね。
それもなんかなぁ。
ほら、やっぱバイクって新しい発見との出会いを楽しんでそれがベリーエキサイティングでしぜんとのであいでふぁんらいでぃんぐでふるきよきむかしからあるばいくとのつきあいかたのたのしみかたのえっとあのんっとえっと。
…と、芽生え掛けた物欲を抑制してる真っ最中な今日この頃。
あ、そういえばメットもそろそろ古くなりすぎてるんで新調したいんだった。

「渋滞がないってすばらしい」
そんなことを思いながら北上していくと、舌の根も乾かぬうちに渋滞にはまりました。御宿の少し上、大原という地名のあたりです。
これが「すぐに抜けるだろ」という予想に反して全然終わらない渋滞で、「伊勢エビ水揚げ日本一」なんて看板も尻目に先を急ごうとする気持ちをあざ笑うかのように、本当に全然終わらない渋滞でした。
しまいには腰と右手が痛くなってきちゃうし、やれやれです。
けっきょくそこから茂原市街地に入ってさらにそれを抜けきるまでは、思うように走れなくてストレスたまりっぱなし。んでもって「抜けた!」と思って走り出した途端に見覚えのあるコンビニが右手に出てきて、「ありゃ、終点じゃん」と相成りました。
なんか不完全燃焼になっちゃったので、本当なら終点のコンビニでとるはずだった休憩は無視でそのままうぐいすラインへと突入。うっぷんを晴らすかのように快走するわけですが、もうなんか身体は疲れちゃってるし、日が陰ってきて寒くなってるし、途中でおいしそうな蕎麦屋を見つけて飯にしようと思ってたのに食わず終いでここまできちゃって腹の虫グーグー鳴ってるわで、思うように身体が動かないんですよね。
そんなわけで、そのままおとなしく帰路について、自宅近くの定食屋で晩飯食ってツーリング終了とあいなったのでありました。
総走行距離は135km前後。
御宿を抜けたあたりからのルートを見直す必要はありますけども、ふと思い立って走りにいったコースにしては、じゅうぶんに楽しめた1日だったと思います。

大多喜城を後にして、さらに南下すること約40分。山あいの景色から「いかにも海の近くの町ですわ」的な景色に変わって、勝浦の町へとつきました。
本当ならこのまま岬突端の灯台とかを見に行ってもいいんでしょうが、今回は先を急ぐのでパス。大多喜街道の終点部分で左に曲がって、今度は外房黒潮ライン(国道128号線)に乗り換えます。これがこのまま海沿いを北上していくはずなので、コリン星…じゃなくて茂原市街まではこれでたどり着けるはずなのです。
で、これをまったり流していたら、右側一面に海が開けてまいりまして。地名を見たら御宿とある。あ、サーファーのメッカとか言われてるとこじゃん…と気づき、せっかくなので休憩がてら海を眺めてまいりました。
けっこう波が高くて、しかも長い。遠くからざっぱ~んと長い距離を、波頭を保ったまんまで波が押し寄せてくるんですね。それを上手いこと乗りこなしてるサーファーさんたちがたくさんいて、「ああ、こりゃ確かに楽しそうだわ」と眺めること小一時間。
昔湘南近くに住んでた頃は、あのへんでサーフィンしてる人たちを見ても「なにが楽しいんだろアレ」としか思えなくて、ハワイへ旅行に行った時にはじめて「ああ、あれだけ長いこと波に乗れるもんなんだったら、確かにむちゃくちゃ楽しそうだ、ぜんぜん違う!!」とびっくりした覚えがあります。湘南の海って波がちっちゃくて短いんだもん。
御宿の海はハワイほど遠浅ではないものの、次から次へと高波が押し寄せてきていて、ハタで見てる身にも楽しさが伝わってくるような、いい海でした。確かにメッカとか言われるのもわかるなぁこれ。
駐車場も完備されていて、某所みたいな無法地帯化してないとこもバッチグーでした。
休憩が終わってさて行くかと道路を見たら、ブロロロ~ンとハーレーな方々が走り抜けていきました。
さすがに誰もが同じことを思うのか、ここまでの道中でもやたらバイク組とすれ違うんですよね。しかも目があう率も高かったりして。
みんなこの陽気にふわふわ引きずり出されちゃったんだな、きっとな。
とかなんとか思いながらエンジンを再スタート。
再び外房黒潮ラインにのって、一路茂原を目指します。
しかしここまでかれこれ80kmほどをバイクで走ってきてんのに、いっさい渋滞がないってのがすごい。
信号もほとんどなくて、ずっと高速走ってるみたいなもんなんだもん。しかも山あり海あり渓谷ありで。ぜーたくだなぁ。

コンビニを出ると、まずは南にスコンと抜けてる大多喜街道(国道297号線)へ。
右手に小湊鐵道の「いかにも!」な線路を眺めながらのんびりと直進。そうそう、小湊鐵道って電車じゃないんですよね。ディーゼルだかなんだかの燃料で走る奴なんで、素朴に線路がぽつねんとあるだけなんですよ。それがまたいい風情なんだわ。駅なんかも木造の無人駅だったりするしでね。
これもそのうち、じっくりのんびり眺めたいものだなんて思いながら、今日は走ることが主目的なのでそのままひたすら直進します。渓流が見えて心惹かれても直進。とにかく直進なのです。
40分ほど走ったあたりで街道沿いに店が増えてきて、大多喜の市街地に差し掛かったことに気づきます。ちょっと綺麗目のショッピングセンターが出てきたので、またまたトイレ休憩をかねて立ち寄ると、駐車場から見る反対側の山あいにお城の姿が。
「あ、大多喜城だ」
ってことで立ち寄ることに決定。
方向的にこっちらしいなという道を曲がると、まさにビンゴでそっからは標識に従って進むばかり。周りがどんどん、「昔の商家」風の建物に変わっていって、ちょっと山に差し掛かったあたりで駐車場を発見。
ちっこいちっこ~い城なんですけどね。
小学校の時分とは違って、今の知識で見る歴史ってのはこれまた不思議といいものがありまして。鎧カブトだ刀だ鉄砲だ~って歴史の証を、ゆったりまったりと見て小休止なのです。
「人殺しが当たり前の時代ってのは、どんななんだろうな。考え方や人相なんかも違うんだろうな、想像もつかんな」と戦国時代に思いを馳せてみたり。
「ああ、京都のばーちゃん家は、そーいや昔こんな作りだったよな」と自分の幼少期を懐かしく振り返ってみたり。
…と、このあたりで時刻は午後14:00。
やたらめったら暑くなってきたなとウダりながら、再び大多喜街道に戻って一路海へと向かいます。

ウチからちょっと南下していくと、信号もない山あいの道をビュンと快走できる「うぐいすライン」という道があります。その名の通りホーホケキョとうぐいすが鳴く道です。この時期走るととても気持ち良い。
この道の終わりにはポツンとコンビニがあって、そこから左に行けば九十九里浜で右に行けば高滝湖。さらに南下していけば大多喜を抜けて勝浦の海に出る…という案配に道が分岐しています。
うぐいすラインはいわば準備運動の道で、その終点からありとあらゆるツーリングがはじまるのです。
って、勝手に思ってる。そんな道です。
そんなわけで先週土曜日のことですよ。家族が里帰り中で1人留守番にもかかわらず、空を見たらやたらめったらいい天気。こりゃ行くしかないでしょー…と、いきなり思い立ってプチツーリングに行ってまいりました。
だいたい総走行距離100kmを目安にして、うぐいすラインの後は『となりのトトロ』に出てきそうな風情ある小湊鐵道&渓谷沿いをひた走り、大多喜を抜けて勝浦に出て、そっから海岸沿いの道を北上して九十九里浜を眺め、コリン星と別名のつく茂原市街を抜けて山あいに突っ込んでうぐいすラインに帰ってくる。そんなルートを考えてみました。
地図にするとこんな感じ↓
深呼吸すると、田植え前でとうとうと水がはられたアチラコチラの田んぼから土のにおいが香ってきて。んでもってそれに陽光で温まった緑のにおいがかぶさってきて。
なんともいい感じです。
ってな感じにぼーっとしてる目の前を、次々バイクが走り抜けていくんですよね。
んじゃ俺も行くぜーっと花粉症でつまった鼻をやや興奮気味にフガフガいわせながら、えいとバイクにまたがったところで以下続く。
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