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Kindleダイレクトパブリッシング

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以前、AmazonのKindle Direct Publishing(以降KDP)で出した『ブルルンバイク日記 ~大型免許教習編~』というマンガ本の、4月分の売り上げが入金されました。3月分の入金については前にも書いたんですけど、その時は発売日との絡みで実質2日間だけの集計だったのに対して、今度は丸々1ヶ月分。正味の売り上げ推移が問われることになる入金です。

で、その売り上げはというと、4万ちょいってとこでした。
3月分の売り上げとあわせると、だいたい合計が5万5千円くらい。

グラフで見ると、月初の数日だけ発売直後のご祝儀が続いてぱーっと売れたり読まれたりしていました。その後、固定客層以外には広がらず一気に収束しておしまい。ぽつりぽつりと今でもたまに出てはいますが、リアルタイムの集計を見る限り、多分この後は毎月2千円くらいの入金が細々と続くくらいがせいぜいだと思います。

以前書いた通り、自分としては「10万売れたら及第点、20万超えたら成功の部類」と思っていたので、この結果はまあ落第かなーって感じ。ただ、ネタとして売れ線では全然ないし、「自分はコミックエッセイを主戦場にはできない」という気持ちもあるので、意外な結果ではないのも残念なところ。そうなるよねーって気持ちが否定できないんですよね。

KDPについては、主で試したい題材が他にあるので、継続してそちらに注力していく姿勢はまず変わらないとして、一方で今回「おもしろいなー」と思えたのは「惨敗が惨敗とちゃんとわかる」ことでした。出版社通しちゃうとこのへんの情報が見えづらいんですよ(言えば数字を出してくれたりするので完全に見えないわけじゃない)。自動集計の数字には遠慮会釈も一切ないので、余計に現実がはっきり見える。

ダメならダメで次の一手を考えるだけの話。そうした機会を作る意味でも、市場と直結して著者があれこれ考えられる仕組みは素晴らしいと思うだけに、たまに「安い仕事ばっかりで」と嘆く人を見ると「だったらKDPで実験でもしてればいいのに」なんて思います。自己分析できる機会って貴重です。

20170606.png昨日の日記でふれた電信送金(Wire Transfer)と電子送金(ACH Transfer)という2種類の送金方法について書いてみる。

電信送金というのは、銀行同士が直接送金の手続を行うもの。よく海外送金だと「SWIFTコード」なる用語が出てくるんだけど、このSWIFTというのがその際にやり取りを行う通信手段のことらしくて、海外送金の場合はだいたいこれが定番。手間がかかる分、手数料も高い。電信って名が示す通り、昔は電信を使って「送るよー」ってやり取りをしてたらしい。

電子送金というのは、決済を仲介する業者さんが間に入ってて、銀行間の決済をこの業者が一括で自動処理してくれるもの。主に小口決済に使われるらしく、IT技術を使って自動化してるやり方なので手数料は安い。ただし、アメリカ国内の決済で利用されるものっぽい。

と、それぞれの特徴は以上のような感じなのです。

つまり「電信送金だと手数料高いよ!電子送金だったら手数料かからなかったりするけど、その場合はアメリカ国内の決済に限るねえ」ってことになるわけですね。

そのため、当初セントラルパシフィックバンクから受けた回答は「ロンドン支店からの送金であれば(電子送金はアメリカ国内でしか取り扱いがないので)電信送金扱いになります。なので手数料がかかります」というものでした。
ところがAmazonはハッキリと「電子資金振替(EFT)で入金するよ」と言うわけですね。じゃあ電子資金振替(EFT)というのはどちらに該当するのか銀行側に確認を取ると、これは「電子送金」にあたるらしく、それであれば手数料はかかりませんとなる。

でも、当行では電子送金はアメリカ国内の送金でしか扱ってないよ...とは言うので...結局やってみないと確証得られないなあとなっていたわけですね。
結局手数料ゼロで受け取りができたことから、自分のケース(アメリカの銀行でドルの支払を受ける)の場合「KDPの売り上げ入金は手数料のかからない電子送金で受けることが可能」という結論で大丈夫のようです。良かった良かった。

ちなみに、このブログ左下の方にApp Storeのバナーが貼ってあります。これはiTunesアフィリエイトってとこの提供するバナーでして、ここも売り上げをドルで受け取ることが選択可能になっています。
ついでだからこっちにも問い合わせてみたところ、こちらは「SWIFTを使用した電信送金」との回答でした。ルーティングナンバーとかいうACHで使うっぽい番号を登録させられているので、いけるんじゃないかなーと思ったけどダメか。残念。

以上、ドルの売り上げをアメリカの口座で受ける時の送金方法による違いについてのざっくりとした覚書です。
わざわざドルにして海外口座で受け取ろうという酔狂な人もそんないないと思いますけど、一応情報のひとつとして載せておくのであります。

20170605.png3月末にAmazonのKindle Direct Publishing(以降KDP)で出してみた『ブルルンバイク日記 ~大型免許教習編~』というマンガ本。これの売り上げが先日各口座に入金されました。

各口座にっていうのは、「日本のAmazonで売り上げた分は日本の銀行口座に」「それ以外はアメリカに持ってる銀行口座に」と設定していたため。そのどっちにも入金が発生してくれたわけです。

この本の販売開始が3月29日で、それを当ブログで宣伝したのが30日。今回入金があったのは3月31日までの分なので、実質2日間の販売実績分となります。
日本円の方が1万4千円ちょいで、ドルの方が47セント。

特筆すべきはドルの方で、入金に手数料が発生してないんですよね。
以前この口座を持つアメリカの銀行に問い合わせてみた時は、「入金には12ドルの手数料がかかるよ」という話でした。
これは、Amazonからの入金がアメリカ国内の送金ではなく、ドイツ銀行ロンドン支店からの海外送金になるという話を受けての回答だったんですけど、実はその後継続してAmazonと、私が口座を持っているセントラルパシフィックバンクに問合せを続けていたところ「あれ?これひょっとして手数料やっぱりかからないんじゃないの?」ということになっていたのです。とはいえ確証が得られないので、日本の売り上げはとりあえず日本の口座で受け取るようにしていました。そこへ今回幸いにもアメリカで売り上げが発生してくれたもんで、「やっぱり手数料無料で入金されるわ」という確認が取れたのでした。

海外送金のやり方には、どうも2種類の方法があるみたいなのです。
ひとつは電信送金(Wire Transfer)。もうひとつは電子送金(ACH Transfer)。

日本語にするとすんげえ似た言葉なので同じ意味をただ言い換えてるだけと受け止めそうになるんですけど、2つは明確な違いがあって、さらにAmazonがどの方法で入金を行うかというと「電子資金振替(EFT)で入金するよ」と言ってくる始末。だからなんやねんどれやねん...と。
このあたり、書き始めると長くなるので、詳細は明日に回すといたしまして、要はそれで行き違いがあって「手数料かかるかも」「いやかからないかも」と不安なことになってたんですね。それが、今回はっきり確証が得られましたよと。なんだよこれで当初の計画通り、「日本に居ながらにしてドル稼ぐぜ」ってのも可能やないですか。良かった良かった。

自分の中で色んな実験を兼ねてKDPで出してみた今回の本。最終的に売り上げが10万円行けば及第点だと思っています。20~30万円行ったりしたら成功の部類。それで食えるかっていったらアカンわけですけど、元からそうして売れるほどの作家性があればマンガエッセイにもっと軸足を置いてますわって話なので、あまりそのへん身の程知らずな夢は見ないようにしています。
とはいえ、10万でも行くかなあとかなり不安。行くといいなあ。

20170426.pngこの手順で作ったデータであれば、iPad用のプレビューに切り替えた時も、MOBIと同じところにAZKファイルが生成されて、無事に実機で確認を取ることができました。もち画質には一切悪影響なし。
ただ、この時点ではiPad上のKindleだとメニュー内に目次は表示されません。何度かやり方を変えてみても駄目で、その後、実際に販売を開始したデータを確認したら、普通に目次がメニュー表示されてました。だからこれはどうも「そういうもの」みたいです。

と、終わってみればなんてことのない、無駄に長い作業手順になっちゃいました。自分用の覚書なので、どうしてもミスったところとか残しておいた方が後で助かるんですよね。
普通にやれば(わざわざPNGなんか使おうとしなけりゃ多分ぜんぜんスムーズに行ってた)ひっかからないようなところで苦労した分、どこにどんなデータがあって、どの範囲を保守管理していけばいいのかも見えるようになったので、最初のチャレンジとしては結果オーライかなーと自分を慰めてます。

20170425.pngこのguideタグに囲まれる部分の情報がどのように使われるかというと、Kindleアプリで電子書籍を開いた時の、メニューに表示される次の情報に該当します。
20170425_s1.png
本来ならこの目次部分にはHTML目次を指定することで、「ユーザーが目次ページにジャンプ、そこからさらに各章へとジャンプできる」という操作になるんだと思いますが、今回自分はHTML目次を利用しなかったのでここには単なる目次ページのHTMLファイルを指定しました。

ちなみにメニュー内にはtoc.ncxにまとめた目次情報も表示されてて直接ジャンプできるので、別にそんな必要とも思えなかったんですよねHTML目次。

というわけで、guideタグ内には以下の情報を記載しました。上から順に「表紙」「目次」「最初のページ」を指定しています。最初のページについては、guideタグ内に書かれたコンテンツ要素が自動的に「最初のページだ」と認識される扱いのようです。

<guide>
 <reference title="The Book Cover" type="cover" href="cover-image.jpg"/>
 <reference title="Table Of Contents" type="toc" href="html/Page-3.html"/>
 <reference title="The First Page" type="text" href="html/Page-2.html"/>
</guide>

このあたりの情報は、下記のページから拾い読むことができます。
...> Where do you start an ePUB and what is the <guide> section of the .OPF file?
...> Open Packaging Format (OPF) 2.0.1 v1.0.1

どうもePUB 3.0以降ではguideタグ自体が推奨されない(けど一応使える)扱いの設定になっているようなので、なんかまだ流動的というか、微妙なところではあります。Amazonは推奨してるわけだから、自分のようにKindle専売って決めちゃえるなら問題ないんですけどね。
ただ、この辺の仕様が影響してるのか、最初のページの扱いが、どうもビューアによって異なるというか、今ひとつ安定してない気も...。

20170420.pngソフト自体の細かい使い方は丁寧に書いて下さってるページがたくさんあるので、あえてそれ以外のところを書き殴ってます。

はじめは「これが電子書籍を作る統合ツール」みたいな受け止め方でいたもので、本のタイトルや著者名を後から変更できなかったり、本を作り直すたびに新しいフォルダの中にごちゃごちゃっとファイルがたくさん作られて「どれが最新なんだか管理しづらいやん...」と途方に暮れたりと面食らいまくったんですが、要は初期テンプレート生成用のツールなのかと気付いてストンと腑に落ちました。

細かい指定や再編集については、直接「contents.opf」ファイルや「toc.ncx」ファイルを書き換えてメンテナンスしていくことになります。中を見てみれば難しい構造ではないので、確かになるほどその方が話が早い。
で、このへん修正できるように細かい意味を調べていくと、けっきょくEPUB自体の仕様を理解しなきゃいけなくなって、それらを手打ちで書き換えていくことになって...。

なんかロクなHTMLエディタがなくて、テキストエディタでHTMLファイルをいちから手打ちしていた頃を思い出しますよ。

AmazonのKindleは一大プラットフォームだと思っていたんですが、このレベルの手打ちがいまだに求められてしまうんですね。そのことにかなり驚きました。

20170418.png「最終出力をJPEG画像にする」と決まった時点で、極力ファイルサイズを小さくするための手段を探して『JPEGmini』なるソフトにたどり着きました。白一色の画像を放り込むとエラー吐いて落っこちちゃいますけど、それ以外はまとめて変換できて質も上々と良いソフトです。

ちなみに、PDFからJPEGを吐き出す際は少し大きめの解像度(118.11 ピクセル/cm)設定で出力しています。
これだと元がA4データの場合、2,481×3,508ピクセルのデータとして出力されるので、それをJPEGminiにまとめて放り込んで、ファイルサイズの軽量化を行います。

JPEGminiは、そのまま軽量化させても30%以上ファイルサイズを縮めてくれるんですが、今回の場合はさらに縦サイズを基準としてiPad Proの画面解像度におさまるよう縮小変換もかけました。
これにより、最終の画像データは1,932×2,732ピクセル。100MB弱だった全体サイズは、50MB程度に収まりました。

20170410.pngこのへんで、だいぶ心が折れそうになりました。

20170407.pngもっと出版関係ツールは整理されてると思ってたんですよね。ぜんぜんそんなことなくてむしろびっくり。
それぞれのツールの位置付けと役割が自分の中で腑に落ちてくるまで、この混乱は続くのでした...。

20170405.pngePubでもまんがを差し込んでるページは大丈夫だったんですけど、章間のコラムとか章扉とかが壊滅的だったんですよねえ。

...というわけで、過程を含めて書き留めとかないと忘れちゃいそうなので、だらだらとしばらく続きます。

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