Web連載更新チェックアンテナ

« タイタニックに思う自分自身の10年間 | メイン | 10年前の自分におくる言葉 »

なんか縛られちゃってたんだよね

080403.gif
10年前といえば、プライベートでは結婚した後で、会社の方ではわけのわからん配置転換をくらった後のことでした。
なんか開発部から営業部に強制配置換えをくらって、しかも「営業は素人でしょ?」と降格処分されちゃってた。来年度の給与が下がるのイヤだったら、今から来期までの間で結果を出せとか言われてた。

で、営業部に行ったら暗礁に乗り上げてた自社開発プロジェクトがあって、なんかしらんが「助かった」とか言われてその火消し役を仰せつかって…。
このへんの話は拙著『新卒はツラいよ!』に詳しいです。マンガなんでさらりと書いちゃってますけども、それくらいの方が胃もたれしなくていいと思う。

この時期はけっこう忙しく働いてたんだけど、一番つらかったのは「この働きは誰も幸せにしない」ということにうすら気づいていたことかもしれません。家族からは「なんでアンタがそんなことしなきゃ(そこまで働かなきゃ)いけないの」と苦情が出るだけだったし、会社からのぞまれてたことなんかどれもこれも対処療法でしかなかったので、そんなん片付けても上層部が幸せになるだけで周囲の誰も幸せにならないし。
そもそも「こっち側に来い」的なトーンの話ばっかだったしなぁ。ダースベーダーかっつうのな。

ようするに、自分が頑張ったとこで誰も幸せにならん。むしろなんか知らんが責められてる。
なんだそれは、それは俺が悪いのか?
みたいな状況だった。
みんなが自分に「こうあって欲しい」と願うんだけど、それは全部バラバラで両立不能なことばっかりで、そもそも自分自身がそのどれにもなりたくないと願ってた。

でも、根っこではわかってたんですよね。
本当は自分がぜんぶ悪かったんです。「オレはこうなりたいんだ!」と主張して、説得して、周囲の誰もがその思いに納得するような頑張りを見せて、ってことをしてこなかった。本当は美大とか美術方面の学校に進んで勉強してみたい気持ちがあったくせして、「就職口がないだろうし、どうせ皆すごく反対するだろうから」と勝手にあきらめて最初から無難な選択ばかりしてきてた。

常に「それが現実的な路線だから」が合い言葉。
そんなだから、他の人が他の人なりの思惑をのせてきちゃうんですよ。

その結果、自分の行動を制限する鎖ばかりが増えてったんですよね。
それでなんか息苦しくて、窒息しかけてて。そもそも会社に寝泊まりして夜中に叫びながら目を覚ましてたりした時期でもあるしで、もう金魚でいえばパクパク水面にあがってきてる状態ですよ。

映画館でタイタニックを見たのは、ちょうどそんな時でした。

そりゃ「画家を目指して一生懸命な主人公」なんだもの、応援しちゃいますよ。自分がなりたくてなれない像がそこにあるんだもん。気持ち入りまくりですよ。

ちなみに当時やってたサイトの方で、これと近い時期に勢いで描いて「ああ、心安まるなぁ」と思ってた4コマまんががコレ(「そんなこんなの日々 第22話」)だったりします。
病んでるよなぁ。

【 関連記事 】

コメント (6)

みおと:

ええと、忘れられていると思うのですが、もうずっと通わせていただいています。

ああ、その4コマ、私がキタミさんのところへ通うようになった頃に見た覚えがあります。
何だか息が詰まっちゃってすごく悲しかったんですよ……

何処の本屋へ行ってもキタミさんの書かれた本が置いてあるようになって、「ああ、凄い人になったなあ。良かったなあ。でも気軽に声かけるのドキドキしちゃうなあ」なんて思っている最近です。
こっそり通い続けて、こっそり応援しています。

GaK:

上記の方と同様に、ご無沙汰してます。
私の場合、りゅうじさんのところに通うようになったのは例の22話よりけっこう後でしたので当時の状況そのものはよくわからないのですが、アレには面食らいました。
新卒はツライよのあの辺り、鬼気迫るものがあって読み返すときは駆け足になってしまいますが。
アレでサラリとはねぇ・・
あの本読んでから、例の22話の他に6話と28話の見方が変わったのを覚えています。28話ガ笑エナクナリマシタヨ・・・

近年すっかりセンセイって感じがして嬉しいやら寂しいやら(遠い人って感じで・・)
なのでClubmanでの活躍を期待します。
あの雑誌のイラストが全部キタミさんの絵になりますように!

モッコス:

はじめまして。私はインバータの設計開発に携わっている者で、まだまだ入社3年目のひよこです。
web&著書、いつも興味深く拝読させて頂いております。

今回の日記に関して、私、キタミさんのいうことがわからない点があります。

・本当は自分がぜんぶ悪かったんです。
・常に「それが現実的な路線だから」が合い言葉。
そんなだから、他の人が他の人なりの思惑をのせてきちゃうんですよ。

の2点です。
自らを省みるのは良いことだと思いますが、プロジェクトを座礁させるリーダー陣と、他人に火消しさせるその戦略がまかり通っている雰囲気はもっともっと糾弾されるべきではないでしょうか。
たとえ他人に付け込まれやすかったとしても、他人の思惑を載せてくる方が悪い場合が多いのではないですか?どちらが責任転嫁なのでしょうか。

キタミさんにとっては今となっては昔の話でしょうが、もっとキタミさんが不甲斐無い経営陣を責めてもいい場面がきっとあるはず。
自分の気持ちをフィードバックするのではなく、自分の思いをフィードフォワードしている場面、あったら読んでみたいです。


僕もその4コマ漫画は覚えています。
病んでるなぁ・・・って思ってました。
それとどの本か忘れましたが、「いっそコロシちゃってくれないかな?」というせりふがありましたね。
あれはとても怖かったですけど、その心境がよくわかりました。

「この働きは誰も幸せにしない」・・・そういうことって
ありますね。
僕もそんな時期もありましたが、色々なことがうまく好転して今はマイペースな状態になってます。
ただ、今は別の人がそう感じながら働いているのでしょう。
会社ってそういうとこなんじゃないでしょうか?

ともかく今は絵描きさんになられてよかったじゃありませんか。。

懐かしい声の書き込み、ありがとうございます。
講演とかやると、たまに「R's factoryの頃から見ていて」とか言ってくださる方がいて、そーいう昔からの声が聞けるのはすごくうれしいです。

ちなみに、最近は「センセイって言うな」といちいち言うと逆にイヤミかも…と思い都度否定したりはしないんですけど、やっぱり相変わらずセンセイとか言われるのはなじまないです(笑)
どうか気軽に声をかけてやってくださいませ。オネガイシマスデス(^-^;

あと、モッコスさん。

> もっとキタミさんが不甲斐無い経営陣を責めてもいい場面がきっとあるはず。

これなんですけど、責める場面ではその場で責めてるんですよ。喧嘩したりもしょっちゅうで。
だから「上司がどう」とか「奴があーすればオレは…」とかいうのはあまり後で書くようなことでもないかなというのがあります。
そもそも「人を変えるより自分を変えた方がてっとり早い」という考え方の人間なので、そのへんにこだわってても仕方ないというか(^-^;

ちなみに、「本当は自分がぜんぶ悪かったんです。」というのは、「(他人に自分という人間をわかりやすく主張していない)自分がぜんぶ悪い」という意味で書きました。「オレはこうだ」でつらぬき通すのって、けっこうしんどいし、難しいじゃないですか。
会社の中に限定した話じゃなくて、常にそれを避けてたんじゃないか…という反省があるのです。

RIE:

前の記事ですが、コメントを書きたくなってしまいました。

キタミさんのこの記事が好きで、何回も読んでます。
若かりし頃にもがいていたことが、
年を経てから見えてくることってありますよね。

私事ながら、私もSEとして働いていた頃、
思いっきり煮詰まったことがありました。
結局、それを乗り越えられなくて、
中途半端なまま辞めてしまたんですが...

それを逃げだとずっと思っていましたが、
今は偶然にもSEの夫と結婚し、
仕事の話を聞いて理解することができるので、
あの時の経験も役に立ってるなぁ、と思います。

キタミさんも、絵の道に進みたいと思っていて、
でも現実にはSEをやっている、
という頃は葛藤があったかもしれませんが、
今こうして、絵とコンピューターの知識のコラボで
仕事ができているということは、
全部経験を生かしている訳ですよね(*^o^*)

そういう風に思うと、自分の周りの出来事が
嬉しいことでも辛いことでも
「おっ、これはいつか何かにつながるのかな」
と思ったりできて、ワクワクします。

ブログの記事を読むとキタミさんの目線がわかって
凄く面白いしタメになります。
SOHOの家づくりの記事も好きなんですよぉ~
更新待ってます。
これからも頑張って下さいp(^o^)q

コメントを投稿

About

2008年4月 3日 16:02に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「タイタニックに思う自分自身の10年間」です。

次の投稿は「10年前の自分におくる言葉」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

広告

アーカイブ

最近のコメント

最近のトラックバック

おすすめソフトウェア(広告)

フィードを取得