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VAIO Z と Cintiq Companion 2

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最近はすっかりTwitterに連投したら「いやー書いたわー」って満足しちゃって、なかなかブログにまとめるまで至らないことが増えています。これもそのひとつ。先日我慢しきれずに新発売のVAIO Zをポチってしまったのであります。最上位のCPUとオプションつけたら30万超えちゃったので身もだえしてなかなか注文ボタンが押せませんでしたけど、最後はその魅力にあらがえずポチッと。

受注生産なので納品は今月18日。待ちきれなくてうずうずしてます。

そもそも最初はWACOMから発表されたCintiq Companion 2(以下、CC2)を買う気マンマンでした。ただ、あちらは最上位のEnhancedってグレードが5月にならないと出てこないので、それまでは指をくわえて静観かなーと。解像度がアップしてるし、単体駆動のお仕事マシンとしても、デスクトップPCにつないで純粋な液晶タブレット(以下、液タブ)としても使えるとあって、そりゃもう大興奮して興奮のあまりにWACOMの株をえいやと買い込んじゃったくらいに買う気マンマンでした。

ところが意外なことに、てっきりタブレットマシンオンリーで来ると思ってたVAIO社からの新製品が2 in 1 パソコンのVAIO Z。
なんか発表内容を見てるとどうも出来の良いマシンな気がする。

こりゃさわってみなくちゃってことで秋葉のヨドバシまでひとっ走りしたのが先月末のことでした。

まず最初にさわったのがCC2。事前のうわさ通り、目にやさしくないがっかりなギラギラ仕様のフィルムに少々げんなりはしながらも、ペンを使ってみればやはりそこは安定のWACOM Cintiq品質で、「あー、これなら今と変わらない仕事環境を、必要に応じてどこでも構築できちゃうな」と思うに十分の製品でした。
ファンクションボタンのタッチも改善を試みてるようで、従来の固いタッチとちがい軽くカチカチと連打できる感触に変化してます。個人的にはここが軽く押せちゃうとベゼルをぐっと握って描く時に誤操作しそうなので、あまり好ましいとは思えなかったですが、品質としては多分今回のこのボタンの方が「上質」と受け止められる作りだろうとは思います。ボタン数も増えてますしね。

ただ意外なことに、それ以外の点では特に手持ち環境であるCintiq 13HDからの進化はあまり感じることができませんでした。

まず重い。そして分厚い。特に厚みは自分の場合影響が大きくて、以前マイナビさんでやらせていただいた短期連載の中でも前世代のCintiq Companionについてこんな感じの比較記事を書いたことがあったんですけど、CC2の厚みだとスタンド必須になっちゃうんですね。そうすると当然分厚さはさらに増し増し。

液タブとしてデスクトップPCとつないで使う時のコードはどうも従来通りの(評判の悪い)コネクタ形状と位置のままで、CC2はそれに加えて電源ケーブルが別位置からもう1本伸びてる。13HDだと1本で(電源コードもここに内包されていて)済むのに...。

さらにペン先と実際のカーソルとの間の空間が、明らかに13HDよりも分厚くなってる。多分タッチパネル操作分の膜が足されて厚くなってるものと思われます。

上記はいずれも前機種のCintiq Companionでも(表面フィルムのギラつき加減をのぞけば)ほぼ同様でしたし、それでいて中のスペックが格段に跳ね上がり、かつデスクトップPCとの接続モードまでついてるんだから進化はしてるんです。
ただ、デスクトップで使うこと限定で考えた時には、13HD比だったら「重くて分厚くて取り回しがしずらくなるだけ」のような気も...。

うーん、ペンで描いてて「安定のWACOM品質だ」と思えた中には、「いつも通りの液タブだ」という印象も含んでいました。普段使っている13HD比で描き心地に対して上記のもの以外で「おお」と思えた点がない。解像度アップしてるはずなんだけども、試用機の設定もあってか、その効力がぜんぜん伝わってこない。
いつも通りの環境を持ち歩けるけど、いつも通りというのは現状から特にあまり進歩がない印象なわけで、それでいて最も多いデスクトップ利用時にちょっと無視できない取り回しの悪化があるように思える。

でもまあ買っちゃうんだろうな、13HDと比べるから少しアラが目に付くけど、なんせ無二の存在な製品だし。このレベルで描ける環境がどこでも持ち出せるのはでかいようん。
そんなことを思いながら1階のノートPC売り場に移動。VAIO Zとご対面となりました。

んでさわったらですよ。
なにこれ!めっちゃいい品!

軽い、薄い。英語キーボードないのがなあって残念がってたキーボード部もタイプしてみたら剛性感ばっちりながら底突きのない絶妙なバランスでめっちゃうちやすい。タッチパッドは感動物の品質。基本タッチパッドって、Windows系は全部クソなんですよ。MacBookさわったら「え!?タッチパッドってこんな使いやすいデバイスだったの!?」って感動できるくらいにWindows系はクソ。そう思ってた自分の認識をくつがえすくらいに、はじめて操作感でMacBookと勝負できるWindows系のタッチパッドに出会いました。

そして肝心のペンの描き心地はというと...。
第一印象は「やっぱりCintiqには遠く及ばないなあ」で、最終的な印象は「どっちが上とかじゃなくて、別の画材だわこれ」でした。

試用したのはアンチグレアフィルムが貼られたタイプのもの。ペン先には2種類添付されてるペン先のうち、ソフトな側のものが付いているという説明です。まず画質は先のCC2のようにギラつくこともなく好印象。感触はというと、PPフィルム加工された本の表紙にプラスチックのペン先で描くような、ちょっとねっとりした感触。自分には好印象でした。フェルトペンの軋む感触が好きではないので、そういう感触抜きでペン先が適度に滑りすぎない仕上げは自分にとってありがたいのです。

で、売り文句通り、ペン先と描画位置にずれがない。ずれがないというのは、カーソル位置の追随性がいいとかじゃなくて、画面とペン先の間に一枚はさまってる感じがほぼないに等しいので、横の説明員の人に時折目をやりながら描き続けても違和感なく線が描けてるという「実際の紙とペン」的な意味合いでずれがない印象でした。

最初はWACOM製品の時についたクセで、ペンよりもカーソルを見ながら描いてたんです。「ホバーカーソルがあてになんないなあ」とかネガな感想を持ちながら。途中からそのクセを捨てたらまあ快適なこと。説明を聞きながらけっこう長い時間ペンを動かしてたと思うんですけど、没入感がすごくてアラが目に付くどころかどんどん「欲しい」熱が高まっちゃいました。

そうして最後に思ったのが、上に書いた「別の画材だ」ってこと。
筆圧感度ははっきり荒かったです。多分調整したとしてもたかが知れてると思う。繊細な表現力でいったら、Cintiqには遠く及ばないだろうなあ...とも。

極端に言ってみれば、PC上で水彩画や油絵、Gペンでの表現力を突き詰めることを目指しているのがCintiqとしたら、VAIO Zはミリペンかなーという感じ。だけど自分が好きな画材は(普段あげてある単純な絵を見てもわかるとおり)ミリペンなんですよね。

テキストも書き、ミリペン描画的な画風を好み、んでもってそれらを組み合わせたスタイルの本を書き、事務作業もやる。うわなんだよこれ思いっきりオレのためにあるようなマシンじゃん!

もうベタ惚れですよ。マジ惚れ。勢いでこんだけ無駄に長い文章書いてアップしちゃうくらいに惚れまくり。

ここまで読んでる人はあんましいないと思いますが、読んだらわかる通りに期待値が製品到着前にして上がりまくり状態なので、18日にいざ届いてみたら「あれ?なんかあの時の人(PC)と違う!?」なんて結末になる可能性も無きにしも非ず。
もし18日以降にブログで手のひら返ししてたとしたら、「ああ、記憶の美化が実物を追い越してしまってたのね」と生暖かく笑ってやってください。

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2015年3月12日 11:13に投稿されたエントリーのページです。

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