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タブレットPC

20170614.png先週金曜日に、Dell主催の製品座談会に行って来ました。
先月から、Dellのアンバサダープログラムに登録している一般ユーザーに数種類の製品が貸し出されていて、それを返却するタイミングで一堂に会して感想を述べ合うというイベントなのです。実際に製品の開発部門にタッチできる人とも話ができるみたいなので、こちらも色々聞きたいことがあるし楽しみにしてたんですよねー。

そんなわけで行ってきました、場所は六本木のグランドハイアット東京っていう高級ホテル。あまりに縁がない場所過ぎて道に迷いまくった。入ってみたら静かで落ちついた空間かつだだっ広い会場に、多数揃えられた食事の数々。んでもって酒。
なんだろう、なんかほんとDellが自分の知ってるメーカーじゃなくなってる。

XPS 13 2-in-1というマシンは、ノートPCとしては「良くできてるなあ」と好感の持てる製品でした。
小さくて薄い。軽い。でも、そうした筐体の印象に反して、ディスプレイを開いて見ると画面がめっちゃ広いんです。この筐体サイズで13インチというのは確かに広いんだけど、ベゼル幅が極端に抑えられた作りのおかげで実サイズ以上に大きく感じられる。
キーボードまわりはパームレスト部分に至るまでカーボン素材で一体成形されていて、これがしっとりと手に馴染む。思わず昔のThinkPadにあったピーチスキンを思い出しました。キー配列は日本語キーボードだったせいで若干右が詰まった異形配列でしたけど、自分で買う場合には英語配列を選ぶから関係なし。タッチパッドは...Windowsマシンとしては上々の出来だけど、MacBookと比べちゃうとちょっとねーという感じ。少し反応が鈍いです。

この日は他にも用事があったので相当荷物が多めだったんですけど、それでもカバンの隙間にスルリと入っちゃうコンパクトさなんですよね。開発の方と話をしたら、そのコンパクトな筐体にアンテナ部や各スロットなんかをいかに溶け込ませるか苦心した話が聞けて、そのあたりもこだわりのある良い製品だなという印象を受けました。

一方で自分としては何よりも最優先なのがペン。これが「13インチのシングル画面で狭いことにさえ目をつぶれば、まあ仕事の直し作業とか無理なくやれちゃう」程度に使えてくれれば...という視点で1カ月使ってみたんですが、やっぱりちょっと難しさが残りました。

当初「少しカーソルの追随が遅い」と感じたところはワコムドライバを導入したことで解消。位置精度についても、何回か調整を行った後は、静電結合方式(AES)の長所として液晶全域で問題を感じることはありません。視差もけっこういい感じなんですよね。

こうやって覗き込むとガラスの厚みを感じますけど...

実際に描く時の視点で見ればこんな風にぴったり。

別の角度からもう一枚。

前回格子模様を描いたテストと照らし合わせれば、この視差であれだけ歪みなく描けるっていうのはけっこう良い出来だと思うわけですよ。

ただ...これで絵作業をしようとすると、まずマシンスペックの問題にぶち当たりました。
クロック的には3.6GHzまでブーストがかかると借用時のスペック表には書いてあるんですけど、実際にクリップスタジオペイントやAdobe Illustratorで作業をしているとぜんぜんクロックが伸びてくれません。特にクリップスタジオペイントでこの傾向が顕著に出ていて、だいたい常時0.9GHzあたりで動作してる。当然動作も緩慢で、描けないわけじゃないけど気持ち良くない。ACアダプタ外してバッテリ駆動なんかにしようものなら、さらにクロックが抑制されてしまって正直使えたもんじゃありません。

これは以前使ったVAIO Zの時と同じ。この製品も、InstantGoに対応してるおかげでクロックが必要以上に抑えられてしまう仕様になってるんですね。ほんとなんなんだろInstantGoって。まったくメリットを感じないんだけど...。

これについては、こちらのサイト(「【Windows設定】DELLの"最強"2in1 PC『XPS13 2-in-1』のおすすめ設定について #2」)でプロセッサのパフォーマンスを設定できるようにするやり方を参考にさせていただきました。

これでクリップスタジオペイントでもクロックがガンガン上がるようになり、作業はめっちゃ快適になりました。うん!クリップスタジオペイントを使うならかなりいいです。気持ち良く描ける。

一方Adobeのillustratorは...ちょっとつらい。標準ドライバだと「動作がもたっとするなあ」という印象はありながらもそれなりに使えていたCS6が、ワコムドライバだとポイント操作のオンオフがうまく拾えないみたいで押しっぱなしになったりまともに動作しない。あと短いストロークについてはただの点としか認識されないことがほとんど。うーん、ストロークの問題はあるにしても、安定して動作しないところさえ何とかなればもうちょっと使えると思うんだけど。

座談会に出席していた他のユーザーさんも「Adobe製品との相性の悪さを感じる」と言っていたので、何か鬼門がそこにあるんでしょうね。

メーカーの方には、そのへんのドライバサポートやレジストリパッチなどをメーカーサイドからもうちょっとフォローしていけないものかというお願いや、そもそも16:9って画面比率やめようよ2in1でこの比率は使いづらいよとか、色んな話をさせていただきました。
画面比率については、お偉いさんから直接「動画見るのに最適なんだよ」という回答があったり、開発サイドの方に聞いてみた感じからも「ペンを取り入れた2in1マシンにはしてみたものの、それをどの層にどのように使ってもらうかについてはまだ模索中」なのかなという印象を受けました。
実際、絵描き作業じゃなくて、写真現像とか映像編集に使う分には今の「ON/OFFがはっきりしたタッチ」の方がわかりやすいという感じの声もありましたし。

どうなって行くのかなあ。Dell Canvasも控えていることだし、絵描き視点の声をどんどん取り込んで欲しいなと思うけれども...。
Dellのアンバサダーイベントは、行く度に興味深い話が聞けて楽しいので、また機会があれば是非参加したいと思います。

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2日前の23日、Microsoftが上海で行ったイベントで新しいSurface Proを発表しました。言わずと知れた、ペンが使える小型で洒落たデザインのWindowsタブレット機大本命。ただ、個人的にはペン技術がワコムからNTrig採用に変わって以降は、まったく興味も持たなくなってしまっていたシリーズです。

NTrig製ペン技術の抱えている弱点というのは大きく次の3点だと思っていて、
・書き始めを認識するために必要なON荷重が高めなので、軽い筆圧で書いてると取りこぼしが多発する。
・ゆっくり書くと吸着現象が起きて線がガタガタになる。
・カーソルの追随速度が遅い(特にホバーカーソルで顕著)。
どれも自分がやりたい作業には悪影響が出まくるので、「これは合わない」と完全に視界から外してしまっていたんですね。

しかもMicrosoftがNTrigそのものを買収して自社の傘下に取り込んだことから、「以降は絶対ワコム製に戻ることはないだろうし、多分MicrosoftとしてはOffice製品に手書きコメントを書き込む程度の作業を想定しているんだろう」と考えていたわけです。

ワコム以外のペン製品といえばiPad ProとApple Pencilの組合せがまだ記憶に新しくて、「明らかにワコムより良い!」と言える製品をはじめて体感しましたし、今も愛用してます。でも、あくまでもiOSシリーズに閉じた範囲でしかなくて、まだMacで使えるようにはならない。つまり仕事の仕上げデータ作成には使えないまま。

一方ワコムはというと、大型液タブ製品の刷新が先送りにされてるみたいだし、16インチの新型はどうも環境を選ぶ仕様で安定して使えると言い難い感じがあるし、そもそも「Apple Pencilレベルにまで飛躍的に向上した!」と言えるようなアップデートがなされているようには見えません。

なんだか各社一長一短で理想的な構成にはまだしばらくなりそうにない。
そんな閉塞感を正直覚えていたところでした。

そこに今回のSurface Pro
「どうせOffice用途だろ?」と思ってたペンデバイスに、明らかに力が入った大幅アップデート。
しかもワコムやApple Pencilをライバル視したっぽい内容で、「専用のカスタムチップがOSを飛び越えて直接GPUと描画データのやり取りを行う」なんてOSとハードをともに手がけるMicrosoftならではの強みを活かして「入力のタイムラグを抑制、世界最速のペン」とか言っちゃってる。これはすごい。

あんまりすごいから興奮しちゃって、記事を漁っては読みふけってたら、昨年のWinHECの話に辿り着きました。
...>「WinHEC 2016で明かされたAnniversary Updateの概要 - 阿久津良和のWindows Weekly Report

どうせMicrosoftの考えるペン用途なんてOffice用限定だろ?って思い込んでたから見逃してたんですけど、すでにこの段階で「現状のペンは廉価版と位置づけて、ワコムと協業して次世代ペンを開発して2016年第4四半期以降に出す」って書いてあるんですよね。4096レベルにアップさせた筆圧感度と傾き検知のサポートというあたり、今回のSurface Proでお目見えした新Surface Penとまさに一致します。

こりゃおもしろいってんで、さらにその記事からリンクされた資料を読みふけってみたり。
...> http://sec.ch9.ms/slides/winHEC/2_02_WindowsInk.pdf

そこにはさらに詳細が記されていて、ペン描画のためにDirectInkってAPIが新設されていたり、ドライバーレベルでペンの扱いが変わっていたり、ペンのスキャンレートは240Hz(iPad Pro & Apple Pencilと同じ)とか...。

Windows10のCreator Updateって、ほんとにクリエイター向けの改善が含まれてたんだ...。

Surfaceシリーズには、Surface Studioという「ペンが実用レベルだったら魅力的すぎるデスクトップ製品」が存在します。なんでAppleはiMacとApple Pencilでこういう製品を出してくれないの?って思っちゃうような、ほんとグッとくる製品。
これにも今年後半から今回のペン技術に関するフィードバックがかかるみたいという話もあって、一気に先に述べた閉塞感が吹き飛びました。

一昔前、Direct3DというAPIの登場によって、グラフィックアクセラレータごとに乱立していた規格が統一され、Windows環境における3Dゲームが花開いたのはもう懐かしい話。Voodooとかありましたよね。nVidiaが存在感を発揮するようになったのもその頃からでした。

今回OS側がAPIを新しく設けるほど本気でペンをサポートし始めたんだとしたら、そこでも同じような盛り上がりが今後出てきたりして...と期待するわけなんですけど、その行く先を占う上でも新しいSurface Penの出来映えが、とにかく気になって仕方ないのであります。

20170517.png
お借りしたのは、クロックが3.6GHzまでブーストするというCore i7-7Y54を搭載し、13.3インチの画面に解像度3,200×1,800という超絶綺麗な画面を搭載したXPS 13 2-in-1。2-in-1が示す通り、ノートPCとしてだけではなく、画面を360度回転させてキーボード背面側に回すことで、タブレットとしての役割も兼ねることができるマシンです。

当然のようにペンデバイス対応。しかもワコム製。ただし従来の電磁誘導方式(EMR)ではなくて、後発のNTrig製と同じ静電結合方式(AES)になります。
AES方式のワコムペンを使うのはこれがはじめてなんですけど、従来のEMR方式が「ノイズによって精度が落ちたり画面端では大きくずれるために、ノートPCなど画面の小さいディスプレイ採用機では中央付近のごく小さい範囲しか実用にならない」という欠点を抱きがちだったことを考えると、こういう2in1形態では画面全域でピタリと精度のあいやすいAES方式は向いているのかもしれません。

ってことで、とにもかくにもペンを試してみたり。画面全域に定規を使って格子を書いてみる。
まずはペン先に対してカーソルが若干左側に食い込んでしまう傾向があったので、コントロールパネルを開いて位置調整を行いました。その上で、クリップスタジオペイントを使って、画面全体に表示させたキャンバスに、手ぶれ補正オフにしたペン先で書いてます。

おお、素晴らしい。Cintiqなどのプロ系を除くEMR方式採用機だと、格子を書いただけでも「ああ、ここにノイズ源があるのね」と透けて見えるような歪みが出たりするもんですが、そういう傾向は欠片もありません。実際、書いてる最中に「ペン先からずれる」という感覚もなし。

ただ、若干ホバーカーソルの追随が遅いという印象があります。NTrig製のものとは異なりホバー状態から画面接地時への切り替わりでカーソルが瞬時に移動するようなチグハグさはないので、そういう意味ではかなりマシですが(あっちも最新だと違うのかもしれませんが)、ワコムのCintiqやAppleのiPad Pro & Apple Pencil相手だと超えられない壁があるという印象は否めません。

続いて斜め線を書いてみる。シャシャシャッと。

画面の端から書くためにいったん画面内でペンを認識させてから外側に引っ張ってって画面外から折り返して書く...なんてことをしているので、画面上部は描画が荒れています。そこは見なかったことにしてください。

うん、綺麗に書けてます。

続いてはVAIO Z(NTrig採用)の時にも辟易とした「ゆっくり斜め線を書いてみたらどうなるか」テスト。同じく定規で、今度はゆっくりと斜めの線を書いてみます。

ああ...ワコム製でもAESだとやっぱりこうなるのか。

拡大してみると一目瞭然。線がブレてます。NTrig同様、どうもこのAESという方式では、ペン先をゆっくり動かした時に、画面上の位置検出グリッドへとカーソルが引き寄せられてこういったブレが生じやすいみたいなんですよね。吸着現象とかいうらしいんですけど。

うーん、苦しいなあ。ホバーカーソルの追随が遅いので、ついペンを動かす手もそれに引きずられて遅くなってしまいます。するとペンの動きが遅いせいで吸着現象が発生。このようなガタガタした描線になってしまいます。

せめてもうちょっとキビキビ書けると違うんだけど。

そう思ってワコムの feel IT technologies 用ドライバをダメ元で入れてみましたら...化けた。カーソルの追随速度が全然違う。キビキビ書ける。
その代わり今度はカーソル位置が今ひとつペン先にあってくれなくなりました。これは仕方ないのかなあ。

この状態で、クリップスタジオペイントやIllustratorを使っての作業にどこまで使えるかボチボチと試してみたいと思います。

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これもうダメなんじゃないの?作れないんじゃないの?って声が頭の中でビシバシ聞こえてきてるんですが、Win10にした後からでも作れるはず!...と信じて、とりあえずUSBメモリ買いに行ってきます。

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梨地というより、ちょっと硬質なピーチスキンっていう方が近いかも...。

ちなみにデスクトップでもマイクロソフト社製マウスを使用してたりします。
機能面ではロジクール社製に劣るんですけど、カーソルの加速度の付き方とか、ボタンとホイールの感触がいいんですよねマイクロソフトのは。

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まさに清く正しく在庫処分。あ、あと保護シート内にほこりも何点か入ってました。

1年振りのCintiq Companionは13HD比でやや視差が大きく感じましたが、ペンの位置調整が早々にバッチリ決まって楽しく環境設定中です。使い潰すの前提で、妙に大事にせず雑に扱ってガシガシ元を取っていこう!ってノリで手を出せる値段だったので、画面が気に入らなきゃ保護シートはがしてみたりとか、好き勝手にカスタマイズしていく予定。楽しいおもちゃです。

20150804.png
というわけで買っちゃいました。値頃感最優先で256GBモデル 108,000円。

ちなみに試用記というのはこちらのもので、実際の旅行中に本機に対して感じたことを計15回書き記しています。
出かけよう、そして描こうinアメリカ

旅の間は同時並行で、4コマベースのレース観戦記をこちらで書いてました。
きたみりゅうじのブルルンバイク日記 ~PPIHCとRoute66 Touring編~

VAIO Zのペンとはどうも相性的にあわないみたいなので、移動オフィス用途にはこっちをあてたいなーと思います。

20150321.png
昨日もうんうんどうしたものか唸ってたVAIO Zですが、ようやくひとまず使えるレベルになりました。ので、備忘録含めメモしてみたり。

■そもそもの原因
うちの環境ではInstantGoに対応してたことがあらかたの不満の一番大きな点でした。InstantoGoに対応したマシンには以下のような特徴があります。
1)省電力設定では「バランス」しか選べなくなり、CPUの最大最小稼働率が指定できなくなる。
2)画面オフだけさせるような設定はなく、画面オフとスリープがイコールになる。
3)(今のところ)有線LANは非サポート(多分対応してるNICがない)。
4)スリープ中にメールの受信やSkypeの着信、アプリの自動更新などが行える。

これがために、ウチの環境ではほとんどの場合にクロックが0.7GHzや1.4GHzにまで抑制されてしまい、Illustratorではそのクロックがなぜか作業中でも上がってくれないのでまともに作業ができない始末でした。ただ、クリップスタジオペイントなどでも一見普通に作業できると思っていましたが、線の描き始めや途中でペンが迷って一旦停止した時はクロックががくんと下がり、そこからの描き出しになるのでとりこぼしが発生したりと快適ではありませんでした。

一応VAIOの設定ツールでパフォーマンスについては設定できますが、作業をしながらクロック推移を見ていた限りだと、最大クロックの上限を調整しているだけのもので、どちらもできる限りクロックを抑制しようとする傾向は変わりません。

■対応策
上の特徴を見ても、クラムシェルタイプの(ワイヤレスWANへの対応もない)ノートPCにおいてはデメリットしかないと判断したので、下記レジストリの値を書き換えてInstantGoをオフにしました。
[コンピューター\HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Power]
→ CsEnabled の値を 1 から 0 に変更

本当であればこの手のカスタマイズはバックアップを取ってからやりたかったので躊躇してたんですが、数日後にこれを持ち出して長期間仕事をする必要に迫られていたので、時間的な余裕もなくいざとなったら後日真っさらに戻せばいいやと決行した次第です。

■その結果
・省電力設定の欄で「高パフォーマンス」が選択できるようになった。
・CPUの最大最小稼働率が指定できないのはそのまま。
・スリープが使えなくなった。休止状態で代用。
・休止状態だと、画面を開いても電源ONにはならず、毎回電源ボタンを押す必要ができた。
・無線LANの出力設定ができるようになった。

「高パフォーマンス」が選択できるようになったことで、特にクリップスタジオペイントにおいては高クロック帯で作業が行えるようになり、デスクトップ環境と遜色ない(タッチ操作が行える点ではそれ以上の)使い心地が得られるようになりました。

休止状態への移行復帰はすごく高速なのでそれ自体にあまりストレスはありません。ただ、このマシンは電源ボタンが小さく固めに作られている(多分スリープ運用が前提なので、誤作動を避けるための措置だと思う)ので、それを毎回操作しないといけないのが面倒です。また、VAIO Zには電源ランプがないので、ボタンを押してもONになったかどうか瞬時に判断できる術がありません。したがって先の固さとあわせて、押せたかどうか判断に迷いがちです。そういう意味でも想定されてない運用なんだろうなという印象を受けます。

無線LANの出力強度を調整できるようになったことで、802.11acの速度改善がなされるかと思いましたが、こちらは変わらずでした。自宅でも仕事場でもNEC社製ルータを使っているので、それとの相性なのだろうなと思います。わざわざルータを買い換えるつもりはないので、少なくとも自分にとってこのマシンの802.11ac対応は今のところ意味がありません。

■各アプリケーションの使い心地
※自分が実際に仕事として使ってみたものに限って記述しています。
※下記はレジストリをいじった結果であるため、この個体独自の現象である可能性があります。

[クリップスタジオペイント] (対応度:○)
タッチ操作において、ピンチインアウトの拡大縮小と回転は遅さを感じますが、パン操作は快適。CPUクロックがほぼ高クロック域に定着して作業できるので、デスクトップ環境並みの快適さで作業できました。
筆圧調整はまだバシッと決まるまでは詰めれていません。いきなり細くなったり太くなったりの差が激しい時があるので、ここは調整中。
NTrig独特の吸着ブレは思いっきり出ます。それについては、「ゆっくり描画する際にはSHIFT切り替えに割り当てた補正大きめのペンで対処するようにすればよい」とアドバイスを受け、それで対応する予定です。

[Adobe Illustrator CC2014] (対応度:△)
描けないことはない速度になりましたが、それでも重く、ペンの追随も鈍いです。総じて快適とは言えません。出先で修正するぐらいなら十分使えるとは思います。
クロックが上がらないのはカスタマイズ前と同様で、それでも高パフォーマンス設定にしたことで常時2.4~2.8GHzあたりは使えるようになりました。その分かなりマシにはなっていて、快適ではないながらもなんとか作業はできそうです。本来の性能ならもうちょっといけるはずなので、もったいない感が強いとともに、本来このあたりのクロックであればもっと軽快なはずという違和感も覚えています。
CC2014で追加された「連結ツール」が時折エラーメッセージを吐いてバグります。
NTrigの吸着ブレはこれでも出ます。スムーズツールで後補正が簡単なので、そこはまあいいんですが、Illustratorの場合はホバーカーソルのあてにならなさが痛いです。ソフトの特性上バウンディングボックスで様々な操作をするんですが、ホバーカーソルがあてにならないため、今どのモードになる位置にペンがあるかもあてにならず、狙い通りの操作がなかなかできません。

[Adobe Acrobat XI] (対応度:×)
ペンで操作を行おうとすると、CPUの負荷が跳ね上がって、アプリケーションが一切の操作をしばらく受け付けなくなります。ペンでの注釈書き込みは一切できません。

[Adobe Bridge] (対応度:×)
上のAcrobat同様、ペンで操作を行おうとすると、CPUの負荷が跳ね上がって、アプリケーションが一切の操作をしばらく受け付けなくなります。スクロールバーを動かそうとしたり、サムネイルを選択したり、ファイルを開こうとダブルクリックしたり、すべてペンによる操作はNGです。

■総括
クリップスタジオペイント専用機としてなら、InstantGoオフの後はすごく快適です。
Adobe社のソフトは、以前スマートスクロールのプラグインを作って遊んでた時に、ウインドウクラス構成がすごく独特で、通常のメッセージ処理だとオブジェクト操作がままならなかった記憶があるので、現行バージョンにおいてもそのあたりで何か相性問題が出ているのかもしれません。
自分にとって主役はVAIO Zではなくそこで動かすソフト達なので、仮にAdobe製ソフト側の問題だったとしても、現状ではVAIO Zに対してあまりよい印象は持てていません。

先のInstantGo対応とあわせて、本マシンに関しては「タブレット然としたライトな操作・オフィス用途」を想定しているのか「いかようにも活用できるハイパワーノートPC」を想定しているのか、その性能・価格帯とあわせてチグハグ感を覚えてしまうというのが正直なところです。
できれば今後、ドライバの改修などでこの印象がガラリと変わるとうれしいですが、少なくとも絵描き用途には最重要ポイントである(と思っている)「CPUの最小稼働率設定」をInstantGo対応のために切り捨てているので、期待したいけど多分想定ターゲット層じゃないんだろうなあとやや悲観的です。
(でも携帯性はこのレベルで描けるマシンとしては素晴らしいのひと言なので、ほんとなんとか改善されて欲しいです。カバンへの収まり具合とか、その剛性感とあわせて超いいっすよ!)

あ、ただ、自分のとこにきた個体だけ、妙に低クロック状態を強制されてるマシンである可能性も残っているので(InstantGo対応のタブレットだとたまにあってBIOS改修が入ったりする)、とりあえず後日店頭のマシンをさわって、動作クロックの遷移を確認したいと思っています。
(ウチのマシンはそういう不良個体の可能性もあるので、話半分で読んどいてくださいね。)

■おまけ
MicrosoftのKB3033889問題はバッチリVAIO Zでも発生するので、タスクバーとかアプリケーションタイトルバーあたりさわってるとたまに10秒くらい固まるんだよねーって人は、ぐぐって対応策調べるのがオススメ。

VAIO Z CanvasについてはLANポートを内蔵しているので、多分InstantGoへの対応は見送ってるはず。なのでここで書いたみたいな懸念はあたらないと思います。

あとなんかあったかなー。
あ、内蔵のメモリカードリーダーは、読み込み上限速度20MBくらいっすよーってくらいかな。ベンチとった。
とりあえずそんなとこです。またなんか思い出したら追記します。

■最後に
自分の環境ではこうだって事例のひとつとして書いてるだけなので、自分としてはこれを読んだ人が、「うちでは正常に動く」「うちでも同様の現象が出ている」と確認する一助として以外の意図はないです(通常の日記と同様に勢いでダーっと書いてたので、言葉が過ぎる部分もあるかとは思いますが)。その結果、自分のとこにもそういう声がとどいて、不良か素性かの判断ができればいいなーと思ってます。
そうして、自分でいじれるだけいじって、それでも「これはもう不良かなー」と行き着いた時には、サポートに持ち込むつもりです。

なので、これをもって「VAIO Zはすべて駄目」とか、ましてや「VAIO Phoneのことといい、VAIO社はすべて駄目」という話に持って行くのは勘弁してください。

VAIO Z 購入者さんは、自分の個体との比較検証に。
VAIO Z 購入検討者さんは、店頭でチェックする項目洗い出しの一助に。
VAIO Z 買う予定のない方はあくまでも話半分で。

本日記をお読みいただけると幸いです。

■追記
Twitterで、「ペン長押しで右クリックの設定を切ってると、一部筆圧対応ソフトで操作時にフリーズすることがある」との情報をいただきました。
さっそく試してみたところ、その設定をONにすると、Adobe Acrobatでのペン注釈、およびAdobe Bridgeの各種操作が、問題なくペンで行えることが確認できました。
でもこの設定ONにしてると絵作業時に問題が出る...。悩ましいです。

20150319.png
昨日VAIO Zが届きまして、昨日今日と環境整備をしてました。

日本語キーボード慣れないな~とか、タッチパッド快適になってきたーとか、ニヤニヤ笑いながらさわってたんですが、環境入れ終わってさあ仕事してみるか...と思ったら、なにこれ使い物にならない。マジでびびってます。

店頭で試したクリップスタジオペイントについては、試した通り動きます。筆圧の微調整繰り返してデスクトップと同じ感じ出せるようになったら、こっちで十分いけるなーって感じ。
でも今日やんなきゃいけないのは、雑誌社からあがってきたゲラPDFに朱を入れることなので、まずAcrobat XIをたちあげておもむろにペンをすらすらーっと。

...描けない。あれ?
筆圧がどうとかじゃなくて、まったく描けない。しかもCPU負荷が跳ね上がって、操作受け付けてくれない。
しばらくすると正常に戻るので、指でさわると赤線がすいっと描かれる。あれ?指でドラッグできないの?と思いながらペンで描くと、また描けない。んで負荷が跳ね上がって固まる。その繰り返し。

ゲラの朱入れできないやん...。

気を取り直してIllustratorを起ち上げてみると、なんか遅い。試しに描いてみると、まず短いストロークの...たとえば目をちょんと入れた場合に、筆圧がぜんぜん反映されてくれない。というか描けない。んでもって、速いストロークで描いてみると、描画が追いついてこなくて取りこぼし出まくり。
なんだこれと思ってタスクマネージャ開きっぱなしで様子を見ると、ほとんどずっとクロックが1.4GHz前後をうろうろしていて、ひどい時には1GHz切ってたりして、「そりゃ遅いわけだわ」なんてことに。

この状態で無理矢理描いたのが上のイラストなんですけど、こんな単純なちっこい絵を描くだけで、1/3くらいは取りこぼしされて描き直してます。まじめに使い物にならない。ATOM並のクロックに抑えられてるんだからそりゃそうです。

他にも、「無線LANのアンテナにこだわったから他社より速いんです!」とうたわれてるWiFi接続は、よく言われる「スリープからの復帰でつながらなくなって再接続の必要がでる」という現象に加えて、速度の方もあんまし...。試しにインターネット回線でスピードテストしてみたところ、802.11ac接続でリンク速度866Mbpsと出ている状態でも実効20Mbps程度しか出ません。iPhone5Sだと60Mbps、iPadや他のPCもそれ以上の数値が出ます。
試しに802.11n接続に切り替えてみたら、リンク速度が300Mbpsに落ちて、代わりに測定値が80Mbpsを越えるようになりました。なので、802.11nだと速いんだと思いますけど、「802.11nまでしか対応してないCintiq Companion 2とは違うんだぜ!」と期待した気持ちは全面的に敗北となりました。

バッテリーも、「15時間もつ大容量!」って売りだったはずなんですが、今んとこ使いながら様子見てる感じだと、もって6時間かなーってところ。VAIO設定ツール内で選べる省電力設定を「パフォーマンス優先」に変えてあるので、売り文句ほどの時間がもたなくなるのはそりゃ当然なんですけど、それで得られるクロックが先に挙げたIllustratorの1.4GHzとかなのでこれがバッテリを消耗する設定だと言われても...。
ちなみにOSの省電力設定内ではCPUパフォーマンスをいじれないように設定項目が隠されているので、そっちで最低クロックを上限に跳ね上げちゃうってことはできません。

そんな感じで、「爆速モンスターPC」とか言われても、クロックがほとんど2GHzより下にいやがるので、普通に使っててあまり速さを実感することもなく。起動もあんまり速いと思わないし、これなんなんだろ。

不思議と、OneNoteとクリップスタジオペイントとPhotoshopは快適に動くんですよね。クロックもポンポン必要に応じて上がります。
でも自分の仕事に必要なのは、クリペはいいんですけどあとはIllustratorとAcrobatなので...。

という感じでげんなりしてます。
まだ機種が出たばかりのこなれてない段階でレジストリいじったりするのもイヤなので、さてどうしたもんかなーと悩む夜。
素直にCintiq Companion 2に行けば良かったかあ。

20140612.png
というわけで、株式会社ワコムさまからCintiq Companionをお借りしました。

いやっほう、すげえ!持ち歩き用のお絵描き環境としてはベストの機材だ!いやっほう!

リングキー中央にかがやくWindowsボタンが、Cintiq Companionの証です。

やっぱ物理ボタンは誤爆しなくていいわー。

今回せっかくアメリカでレース観戦やツーリングをするのだから、その過程は極力漫画にして残しておこう。そうだできればリアルタイム更新だ!というのを企んでいます。
当初は手持ちの機材でまかなうつもりでいて、そうすると当然富士通のWQ1/M(QH55/M)をそれにあてる予定でした。でね、4コマの解像度落としてみたり、色々試してみたんですけど......率直に言って「描けはするけど、描きたいと思える機材ではない...な」と。メモや落書きなら許せるんですけど、ちゃんとしたツール使ってある程度描こうとするとかなりの苦行です。これはいやキツイだろーというのが正直なところ。

そこで!出発まで間がない中、無理を承知でお願いしてみたら借りれちゃったのでした!
あんまりうれしいので、とりあえず第一話を公開状態にしてみたり。

『きたみりゅうじのブルルンバイク日記 ~PPIHCとRoute66 Touring編~』

第01話 パイクスピークと伊丹さん

向こうの通信環境や日中の時間がどこまで取れるか、不透明なことだらけですので、どこまで頻繁な更新ができるかはわからないのですが、可能な限り、このnote上で更新をかけていく予定でいます。

あと、旅の道中でCintiq Companionがいかにイカす野郎ですことか!ってのも、短期集中連載という形でこまめにショートレポートをあげる予定です。こちらは公開URL等詳細が決まり次第、おって告知させていただく予定でいます。

というわけで、気がつけば出発までもう1週間を切ってたり。
まだ飛行機のチケット取っただけで、ホテルもレンタカーもなーんも予約してないですが、はたして本当に大丈夫なのかしらオレ。

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